言いたいことが言えなくなった。
言えないというより、言わない。
年をとったせいかもしれない。
年を重ねて、言葉にはどれだけ重みがあるか、
一旦発した言葉は取り返せないということを
よくわかっているから。
職場で、同僚に対して、思うことがあっても言わない。
生徒の父兄に対して、思うことがあっても言わない。
言ってしまうと、まずいことになるかもと考える。
伝わらないかもしれない。
かえって悪い方にとられるかもしれない。
どうせ、言っても無駄だろう。
そんな風に色々考えて、結局言わない。
別に私があえて言わなくても、と思う。
言って嫌われたり、うらまれたくない、という気持ちが強いのかもしれない。
後から言えばよかったかと思うこともあるけど、
言わなくてすんでよかったと思うこともある。
年を重ねてから、自分のことを自分から話さなくなった。
必要ないなら、あえてしゃべらなくてもいいとさえ思う。
だから、人と親しくなりにくいような気がする。
職場の男性で、誰に対してもすぐに話しかけて、すぐに親しくなる人がいる。
知り合いが多いし、誰からも好かれている。
こういう人がうらやましい。
私には絶対に無理。
いい年をして、まだ『人見知り』な私。
でも、この性分はこれからも変わらないし、変える必要もないと思っている。
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