喜多川泰さんの「運転者 未来を変える過去からの使者」をkindleで読みました。
一言で言うと、前向きになれるお話。
私に「刺さる」お話でした。
保険会社に勤務するツイてない主人公はいつも機嫌悪く、ネガティブ思考でした。
運悪く保険の大量解約に遭い、給料が大幅ダウンすることがわかっており、予定していた海外旅行もキャンセルせざるをえない状況。
自暴自棄になっていた主人公がある日不思議なタクシーに乗ったことで、自分の考え方を変え、それによって運命が変わっていくというお話です。
まず、いつも機嫌のいい人は運をつかまえることができるそうです。
確かにいつも機嫌の悪い人には近づきたくもないですよね。
楽しそうな人や、いつもニコニコしている人とは何となく話したくなるものです。
だから、不機嫌な人には「運」は通り過ぎていくのだそうです。
「運」は人が連れてくるからです。
主人公は職場の上司に「いつも上機嫌でいれば、自然と仕事はうまくいく」と言われるのですが、それができません。
調子のいい時は上機嫌、悪いと不機嫌になっていて、仕事も思うようにいかないのです。
まあ、これが普通ですよね。
そして、運というものは、貯めることができるそうです。
貯めて自分に使うこともできるし、子孫に使うこともできる。
小さなよい行いも、「運を貯めている」のだと考えること。
そしてもし、「最悪」と思うようなことが起こっても、それは自分にとって必要だから起こった経験だと考えよう。
すぐに結果が出ない努力も、それは運を貯めて、未来の幸せにつながるんだと考えよう。
自分の不幸を嘆きたいのはわかるけど、そんな時間があったら今できるベストを尽くそう。
その方が絶対幸せに近づくと。
人生には「幸せの種」がたくさん落ちているそうです。
しかし、不機嫌な人はその種すら手にすることができないのです。
私が一番いいなと思った部分を引用します。
「誰かの努力、ひたむきな姿勢は、他の人に幸せをもたらす力があるということです」
「運転者」とはタクシーの運転者という意味だけではなく、
「運を転ずる者」という意味ではないかと思います。
理不尽なことの多い世の中、いいことなど何もないように思える世の中だけど、運を貯めているんだと思えば、未来がよい方向に変わるのかもしれない…そう思わせてくれる勇気をもらえる本でした。
できるだけ毎日、上機嫌でいるようにしていきたいと思います。
もしよろしければ、ご一読をお勧めします。
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