好きな人からモノを買いたい

woman standing selecting clothes

買い物に行って、ブラブラしながらなんとなく服を見ている時、

ほとんどの店員さんは「いらっしゃいませ」と声を掛けてきます。

でも中には、その「いらっしゃいませ」さえ言わずに通り過ぎる店員さんもいます。

ほとんどの人がただ見ているだけの買わない冷やかしの客だからでしょうか。

いちいち歓迎できないという気持ちはこちらもわかります。

しかし、こちらが気に入った服を手に取ったり、体に当てていても、何も言ってこない店員さんもいます。

これも冷やかしだと思われるのでしょうけど、「何か言うことないの」と思います。

体に当てているということは、気になっているということなのに。

何も言ってこない店員さん。

私はこういう店では決して買いません。

どんなに気に入った服を見つけたとしても、です。

別の日に来て、声を掛けてくれる別の店員さんから買います。

そんな店員さんとは反対に、ただ見ているだけなのにとても愛想よくやってきて、

「ご試着どうぞ」と言ってくれたり、

「これはこの服を合わせるといいですよ」など、コーディネートを提案してくれる店員さんには、一気に心惹かれます。

こういう店員さんは必ず笑顔で、感じがいい。

服が気に入り、店員さんも気に入ったから購入する、ということが私はよくあるのです。

ずいぶん前のことですが、何となく入った店でまったく買う予定はなかったのに、店員さんの魅力に引き込まれて思わず買ってしまったということがありました。

結構お高いコートでした。

そこの店員さんが笑顔でとにかく感じがよかった。

そのコートの魅力を全力で伝えてくる熱量が半端なく、本当に心から買いたくなるような素晴らしいトークでした。

コートのベルトの結び方を色々教えてくれたり、着こなし方や他の服とのコーディネートを教えてくれたり。

一緒に聞いていた友人も「あの人すごいね」と言うくらいでした。

あの店員さんはどこの店でも、どんな商品でもバンバン売っていく人でしょうね。

人間的に魅力のある人は、それだけで商品に付加価値をつけることができると私は思います。

モノは大量に作られているものであれば、どこで買っても同じです。

だからこそ、私は好きな人から買いたいのです。

人間としても魅力があって、この人いいなと思える人から買いたい。

感じの悪い人から買うと、その商品の価値も下がってしまうような気がします。

モノを売るという行為は、ただのお金とモノとの交換ではないのですね。

余談ですが、職場の今年還暦の女性がこんなことを言っていました。

「昨日、いつも行くスーパーに行ったら、レジに若くてかわいい男性がいたのよ。最近入ったのかなー。ハキハキしてて感じもよくてね。だから今度からその人のレジに並ぼうと思って」

人はスーパーのレジでさえも、自分が気に入った、感じのいい人のところに並ぼうとするのですね。

 

 

 

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