以前私が働いていた病院と老人ホーム。
職員の休憩室で、お金が盗まれることがよくあった。
病院も老人ホームも皆、勤務が不規則。
一日のうちで、たくさんの人達が出たり入ったりする。
老人ホームではロッカーはあったけど、皆、鍵を閉めてなかった。
病院の休憩室には個人のロッカーはなく、全員バッグを無造作に置いていた。
だから、盗みやすかったのか、犯人が捕まりにくいと思ったのか?
「お金がなくなった」
となると、まず同じ時間に働いていた人が疑われる。
同じ時間でなくても、その日に出勤していた人は皆容疑者。
ものすごくイヤな気持ちだ。
潔白を証明しようがない。
結局、犯人は見つからない。
でも、何となく、「〇〇さんが怪しい」とかいうウワサがたつ。
「どうもお金に困っているらしい」「ダンナさんがリストラされたらしい」
など、まことしやかにウワサされる。
病院では、「お金がない」と騒いだ男性が後日、
「すみません、息子が盗んでたみたいです」
と話していた。
息子さんは小4だった。
2万円も息子から盗まれたらしい。
同僚からより、息子に盗られた方がショックだっただろう。
私は一度、何枚かの1,000円札を財布に入れていて、2枚抜かれたことがある。
はっきり枚数を把握していたので、勘違いではない。
窃盗に手慣れた人は、全額盗ると足がつきやすいので、数枚だけ盗るらしい。
その後私は自衛として、職場には1,000円以上のお金を持っていかないようにしていた。
今も1,000円程度しか現金は持たない。
盗られてもあきらめられる金額。
自分が疑われないような財布の中身。
職場の悪意に巻き込まれない自衛が大切です。
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