『喪中につき新年のご挨拶は失礼させていただきます』
こんなはがきを受け取った時、どうしますか。
以前は友人のおじいさん、おばあさんが亡くなったという知らせが多かったのに、最近はご両親のご不幸を知ることが多くなりました。
私の父が10数年前に亡くなった時、葬式に参列してくれた友人たち。
その友人の親御さんが亡くなったけど、コロナ禍なので身内だけで葬儀を済ませている。
時がたってから、喪中はがきで不幸を知るというパターンが多くなってきました。
今年もそんなハガキが届きました。
彼女とは高校の同級生で、同窓会などでたびたび会っていましたが、この3年はご無沙汰していました。
お母さまが4月に亡くなったとのこと。
そんな時、香典は送らずに
・お悔やみのハガキを送る
・お菓子や線香を送る
相手の負担を考え、このような方法がいいという話もあります。
しかし、以前父が亡くなった時に香典をいただいていたので、こちらも香典を送った方がいいと思いました。
線香を送るといいと聞いたこともありますが、母が
「線香も香りに好みがあるから、苦手な匂いの線香をもらってもどうしようもない」
「お菓子の方がまだいい」
そんなことを言っていたのを思い出しました。
お菓子も一人暮らしの彼女は持て余すかも。
結局、香典として現金を送るのが一番いいと思います。
急いで香典を用意。
友人の親御さんであれば、3000円~5000円が相場。
これは多ければいいというものではなく、少ないからだめだということもないそう。
香典袋に現金を入れて、手紙を書きました。
『お葉書を拝見して、はじめてお母さまのご逝去を知りました。
お悔やみも申し上げず失礼いたしましたことをお許しください。
お母さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
どうぞお体を大切に』
このように書いて、現金書留で送りました。
すると3日後、荷物が届きました。
お手紙と共に、有名なお店のだしパックの詰め合わせが入っていました。
お手紙には『喪中はがきを送って、かえって気を遣わせたことを申し訳なく思っている』というようなことが書かれていました。
このようなお品が届いた時、一般的には
「届きました」「ありがとうございました」
のような連絡はしなくていいそうです。
しかし、親しい友人関係でもあり、型にはまったことをしなくてもと思い、LINEで連絡しました。
「本日、ご供養のしるしをいただきました。ご丁寧なお心遣い、大変恐縮です」
こんな風に丁寧にあいさつをしました。
香典を送るということは、相手からのお返しが当然あるということです。
相手に気を遣わせるので、お金を送るより物の方がいいのではと思うかもしれません。
しかし、お金でも物でも、先方はいただいたらお返ししなければと思うものです。
それなら、現金の方がよいのではないでしょうか。
喪中はがきを受け取った時自分は香典を送ったのに、自分が喪中はがきを送った時は先方から何もなかった。
そんな話もよくあります。
おつきあいはとても難しいですが、失礼のないようにしたいものです。
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