母の近所の人の話。
母と同じくらいの年齢の80代の夫婦。
離婚して戻ってきた長男と3人暮らし。
そのダンナさんは定年退職してから、毎日毎日かかさず車で出かけるそう。
奥さんの作った弁当を持って、朝から晩まで。
一日中、どこに行っているのか奥さんは知らない。
多分、公園とか図書館とかに行っているんじゃないか?
と奥さんは思っているが本人に聞くことはない。
そして、ダンナさんは夕食前に戻ってくる。
これを毎日毎日、もう何十年も続けている。
奥さんは足が悪くて、買い物に行くのも大変なのに、ダンナさんは連れていかない。
奥さんは一人でカートを押して買い物に行く。
多分、一緒に行くともめるのだろう。
ダンナさんも目的もないのに、毎日どこかに出かけるのは大変だろう。
奥さんも高齢になって、一人で買い物に行くのは大変だろう。
それでも、夫婦別々に過ごす。
別々に過ごせばけんかになることもない。
その方が夫婦うまくいく。
あえてぶつかるようなことをせず、夫婦という形を守る。
夫婦って何なんでしょうね。
こういう形だけの夫婦って世の中にはとても多いそうです。
生活のためなのか、世間体のためなのか。
そこまでして夫婦の形を守るって、どうなんでしょうね。
そして、半年ほど前。
ダンナさんは「体調が悪い」と一人で病院に行って、そのまま入院。
1か月もたたないうちに亡くなったそうです。
奥さんはかなり落ち込んでいるそうです。
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