離婚を決意したとき

25年ほど前、離婚を決意した時のことを書きたいと思います。

職場で年下の女性2人と話していた時。

2人共、家に財布を置かず、車に保管しているというのです。

「車に置いたら危なくない?」と私が聞くと、「いや、家に置いた方が危ないんですよ」との答え。

財布を家に置いておくと、旦那さんに中身を抜かれるそうです。

私が「あー、私もよくあったよー。カードも抜かれて、勝手に限度額いっぱいまでキャッシングされてて、銀行の窓口で私こんなの借りてませんよ!調べてください!って言ったことある」と話すと、皆苦笑い。

「それからカードとか通帳とかは、海苔の缶とかに入れたり、冷蔵庫に入れたり、会社のロッカーで保管してた」

「婚約指輪を質屋に持っていかれたこともある」

という話には、2人共目を丸くしていました。

婚約指輪の立て爪のダイヤモンドがある日無くなっていることに気づき、元夫に何気なく話した時、元夫の返事に違和感を感じ、元夫がいない時にこっそり財布を開けてみました。

質屋の控えが入っていました。

たったの数万円でした。

我慢できずに元夫にぶちまけると、また大喧嘩。

次の給料日に何とかお金を工面して指輪を取り返してきました。

そして、その指輪をわざと隠さずに、前と同じ場所に置いておきました。

すると数か月後また、その指輪は質屋に行ってしまいました。

それを知った時、私は離婚を決意したのです。

何かがぷつんと切れたというか。

これまでは、「子供がいるから片親ではかわいそうなのでは」とか。

「いつか、この人は心を入れ替えてくれるのでは」という期待が少しはあったのです。

でも、この時は「もうこの人は救いようがない」「人として終わってる」と思いました。

二人の最も大切な思い出のある指輪を質屋に入れる、それも2回も。

そんなことができる人間を金輪際信じることはできないと思ったのです。

指輪はもうどうでもいいとあきらめました。

そのまま婚約指輪は質流れしました。

指輪だけでなく、私が大切にしていたアーティストのCD10数枚がある日全部なくなっており、元夫に聞くと「ああ、会社の人に貸した」と言いましたが、戻ってはきませんでした。

買取業者に持っていったのでしょう。

子供の運動会を撮影しようと、分割払いで買ったビデオカメラも当時15万ほどしましたが、会社の人に貸したといい、結局返ってきませんでした。

これも質屋に流れていったようです。

「会社の車をぶつけてしまった」「始末書を書くとボーナスの査定に響くから自分で修理したい」などと本当のような嘘のような理由をつけて、10万くらいもっていったことも数回ありました。

とにかく、お金にいつも困っていて、お金を融通することについては頭の働くひとでした。

そして、お金が元でいつも喧嘩。

嘘ばかりついている元夫のことがすべて信じられませんでした。

信じられない人と一緒に暮らすこと、結婚生活を続けることなんてできるわけないですよね。

こうして私はいつかこの人と絶対離婚する、と心に決めたのです。

 

 

 

 

 

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