男も自炊をしよう 節約と健康のために

私が勤務している療養型病院は主に高齢者が入院していますが、男女の比率は7対3です。

高齢女性の一人暮らしの人は多く、元気で買い物に行き、食事を作り、カラオケなどの趣味を楽しんでいる人が多いようです。

私の父は亡くなって15年になりますが、母は元気で今も一人暮らしをしています。

友人の親御さんですが、70代でお母さんが先にガンで亡くなると、お父さんは食事に困り、友人が毎日買ったお弁当を届けていました。

冷凍食品をレンチンすることすらしなかったそのお父さんは、お弁当に飽きたと文句ばかり言っていたそうで、友人も困惑していました。

その後家で倒れて入院されましたが、男性はまず食事の用意が難しいようです。

女性が長生きで元気なのは、家事スキルが高いこと、特に食事の用意ができることが大きいのではないかと私は思います。

男性はスーパーで弁当を買う

夕方スーパーに行くと、多くの男性が惣菜コーナーで商品を見定めています。

高齢男性だけでなく、スーツ姿の比較的若い男性も多くいます。

そして割引シールが貼られるのをじっと待っています

中には気に入ったお弁当を持ったまま、そのあたりをウロウロし、割引シールを貼ってくれる店員さんが登場した途端、「これにも貼って」と自分が持っているお弁当にシールを貼ってもらおうとする人もいます。

これってルール違反ですよね。

でも、店員さんもめんどくさいのか注意はしない。

売れ残っている商品だから割引シールを貼るのに。

こんな風に男性は料理をしたことがない、できない、面倒くさいので惣菜や弁当を買うという人が多いです。

一人だとかえって不経済なので惣菜の方がいいという人もいますが、本当にそうでしょうか。

惣菜を買うデメリット

まず、毎日毎日、弁当や惣菜ばかりだと飽きませんか。

確かに自炊はめんどくさいし、かえって不経済という意見もあります。

しかし、毎日毎日少なくとも2食は惣菜や弁当を買うとして、500円×2食で1日1000円。

割引の弁当を買うとしても700円くらいかかるでしょうか。

それを1ヵ月続けるとして、2万~3万円はかかるという計算になります。

自炊をすればもっとコストダウンできます。

そして惣菜のパッケージに書いている原材料の表示をじっくり見たことがありますか。

普通のおにぎりでもたくさんの添加物が含まれていることがわかります。

健康の面を考えても、惣菜を毎日毎日食べることに疑問を感じます。

それと、私はお弁当を一人で家で食べると、とてもわびしい気持ちになるんですよね。

一人暮らしなんだなとイヤでも自覚してしまうので、弁当は絶対に買いません。

そして、弁当を買うとプラスチックのゴミが増えます。

このゴミはかさばるので、処分も大変です。

自炊のしかた

まず、ご飯を炊きます。

毎日炊くのが面倒なら、一度にたくさん炊いて、1食分ずつタッパーに入れて冷凍するのがいいと思います。

次に汁物。

味噌汁を作るのが理想です。

今はだし入り味噌というものが売っているので、それを買って作ります。

具は豆腐とか冷凍のネギとか、卵を落とすなどでもよいと思います。

これも作るのが難しいなら、フリーズドライなどのインスタントが色々あるのでスーパーで探してみるのがよいでしょう。

あとはおかず。

今はカットすみの野菜がたくさん出回っています。

冷凍野菜もたくさんあります。

切っている野菜と鍋の素を使えば、鍋料理が簡単にできます。

豚肉や鶏肉を加えると美味しくできます。

これなら2.3日食べることができます。

同じ要領でカレーやシチューなどはどうでしょうか。

それから切り身の魚を買って、塩を振って焼くだけでもいいと思います。

グリルで焼くと掃除が大変なので、フライパンで魚が焼けるシートが売っているので、それを使って焼くと片付けが簡単です。

肉も安いものを買ってきて、カット野菜と一緒に炒めて、味付けは塩コショウや焼き肉のたれなどはどうでしょうか。

調味料の分量にこだわらない

しょうゆ大さじ3、酒大さじ1、などレシピ通り厳密に測って料理をすると、めんどくさくてイヤになります。

私はずっと昔から分量は適当で料理していました。

しょうゆはざっとひとまわし、酒もみりんもひとまわしです。

ただ、しょうゆは入れすぎると辛くなるので控えめに。

私は白だしをよく使います。

白だしを入れると劇的に美味しくなるのでおススメです。

ほとんどの煮物は、白だし、しょうゆ、酒、みりんを入れれば何とかなります。

自炊のメリット

  • 冬は特に温かいものが食べられる
  • コストが圧倒的に安くすむ。
  • 栄養価が高い。
  • 意外と楽しくできる。

今日はやりたくない、めんどくさいと思ったら、弁当や惣菜を買ってくればよいと思います。

無理なく続けることが大切です。

男性は女性より料理に向いていると思います。

プロの料理人は男性が多いですよね。

まずは無理のない程度に始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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