50代くらいの人は、子供が進学や就職、結婚などで家から巣立っていくことが多くなる年齢ですね。
そんな時、うまく子離れできずに、喪失感を感じたり、体調を崩す人がいるそうです。
これを『空の巣症候群』と言うそうです。
今まで子供のためにせっせとやっていたことをしなくてよくなり、自分の役目が終わってしまった。
もう自分は必要ないと思ってしまう…。
空の巣症候群の症状としては、
環境の変化にうまく対応できずに心身が不調になったり、うつ病を発症したりする。
食欲不振になったり、倦怠感、疲労感、頭痛などに襲われる。
無気力になったり、強い孤独を感じたり、いつの間にか涙が出ていたりすることもあるそうです。
空の巣症候群になりやすい人は、
頑張り屋の人、専業主婦など外の世界と交流がない人が多いそう。
私が子供たちを家から送り出した時は、もちろん寂しさは感じましたが『空の巣症候群』とは無縁だったと思います。
それは多分、フルタイムで働いていたから。
毎日忙しく働いていると、子供のことばかり考えてはいられないので、自然と気持ちの切り替えができました。
そして、
「これからは毎日、自分のことだけ考えればいい」
と思うと、とても気持ちが楽になりました。
毎日の食事も何を作ろうか頭を悩ませなくてよくなるし、洗濯物の量も少なくなるし、全体的に家事の負担が減ります。
一番思ったことが
「家にいつまでも子供たちがいて、自立できないことの方が不幸せだ」
ということでした。
子供が引きこもりになったり、子供部屋おじさんみたいになるより、外に出て自立してくれた方が親としては安心です。
いつかは、子供は親の元を旅立たなくてはならないものですから。
可愛い子には旅をさせよとも言います。
子供部屋おじさんになってでも、そばに置いておきたいと思う母親もいるかもしれませんが、私は自立してほしいし、その方が本人のためになると思います。
子供には子供の人生があります。
子供の人生を親がコントロールすることはできません。
子供のことばかり考えるのではなく、これからは自分が今までできなかったことに目を向けましょう。
もうお弁当のおかずや夕食のメニューを心配することもないのです。
今まで挑戦してみたかった習い事を始めるのもいいし、メルカリでもYouTubeでも何でも挑戦してみるといいと思います。
専業主婦だった人なら思い切って、仕事を始めてみるのもいいかもしれません。
仕事をすると新しい人間関係が生まれて、新しい友達ができることもあるし、世界が広がりますよ。
子供は親が思うよりもずっと大人です。
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