「年収800万円を超えると幸福度は上がらない」
そんな話を聞いたことはありませんか?
本当にそんなことがあるのでしょうか。
そして、60代の一人暮らし女性にとって、適正な年収はいくらなのでしょうか。
持ち家・老後準備中の私自身の状況も踏まえて考えてみます。
年収800万円で幸福度が頭打ちになると言われる理由
これは海外の研究(米国の行動経済学研究など)でも示唆されていますが、日本でも似た傾向があります。
理由は大きく3つあります。
① お金で解決できる不安には限界がある
年収が低い段階では、
生活費の不安
医療費の心配
老後資金の不足
住宅費の重さ
といった「生存不安」があります。
しかし年収600〜800万円ほどになると、
✔ 生活費に困らない
✔ 貯蓄ができる
✔ 突発的な出費にも対応できる
という状態になります。
ここまで来ると、幸福度を左右するのは
お金よりも「健康」「人間関係」「生きがい」になっていきます。
② 税金と社会保険料の負担増
日本は累進課税制度です。
年収が上がると、
所得税率が上がる
住民税が増える
社会保険料が増える
結果として、
「増えた実感が薄い」
という感覚になりやすいのです。
例えば(独身・会社員想定の概算)
| 年収 | 手取り目安 |
|---|---|
| 400万円 | 約320万円 |
| 600万円 | 約460万円 |
| 800万円 | 約600万円 |
| 1000万円 | 約730万円 |
800万円を超えると、増え方が緩やかになります。
③ 比較の世界に入る
年収が上がると生活水準も上がります。
すると今度は、
「もっと上の人」が見えてきます。
幸福は絶対値ではなく相対値。
年収が増えても、満足感が伸びにくくなる理由です。
60代・一人暮らし女性の適正年収はいくら?
では実際に、老後を意識した一人暮らしではどうでしょうか。
私は現在61歳。
住宅ローンなしの中古マンション所有
管理費 約1万5千円
手取り約26万円
毎月 約11万円を貯蓄・投資
年金は65歳から月約10万円予定
という状況です。
この立場から感じることがあります。
持ち家ありの場合
家賃がないのは非常に大きいです。
仮に家賃8万円なら、年間96万円。
これは年収換算で150万円以上の差になります。
持ち家(ローンなし)なら、
年収400〜600万円で十分安定圏
と感じます。
持ち家なし(賃貸)の場合
都市部で家賃8〜12万円と仮定すると、
年収500〜700万円は安心ライン
老後を見据えるなら、貯蓄ペースも重要です。
本当に必要なのは「年収」より〇〇
私自身、以前は
「もっと収入があれば安心できるのでは」
と考えていました。
でも今は少し違います。
大切なのは、
✔ 固定費がコントロールされていること
✔ 大きな借金がないこと
✔ 医療費に備えていること
✔ 少額でも投資を続けていること
年収800万円よりも、
「支出が整っている500万円」の方が、実は幸福度が高いのではないかと感じています。
老後視点で考える幸福度
60代になると、
・健康
・住環境
・孤立しないこと
の比重がとても大きくなります。
お金は「安心材料」ですが、「幸福そのもの」ではありません。
年収が増えることより、
住まいが安定している
老後資金の見通しが立っている
無理なく働ける
この方が心は落ち着きます。
結論:一人暮らしの適正年収
【持ち家あり】
→ 年収400〜600万円
【賃貸】
→ 年収500〜700万円
800万円以上は「余裕」ですが、幸福度の伸びは緩やか。
それよりも、
支出管理 × 老後設計 × 健康維持
これが本当の幸福度を左右します。
年収は大切です。
でも、年収だけでは幸せになれない。
60歳を過ぎて、私はそう実感しています。

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