私が担任をしている子供の中に、ダウン症の女の子がいます。
生まれてすぐ、母親が子供の障がいを受け入れられずに子供を置いて失踪。
父親は仕方なく、家に子供を一人置いて仕事に行っていたそうです。
仕事から帰って、離乳食のような食べ物を買ってきて子供に食べさせる生活。
父親は行政に助けを求めることもせず、そのような生活を続けました。
どうしたらいいのかわからなかったそうです。
子供が13歳になった頃、やっと施設に入所することができることに。
その後は親子離れて暮らしています。
必要があれば父親は駆けつけますが、子供は多分一生施設の中でしょう。
このように障がいのある子が生まれた時、親がその障がいを受け入れることができないという話はよく聞きます。
障がいのある子が生まれたことで夫婦のいさかいが絶えなくなり、ついに離婚してしまう人も多いです。
一生を施設で過ごす子供たち。
施設は慢性的な人手不足で、子供たちをどこかに連れていくとか、イベントを開催するなどが難しい状態です。
だから子供たちは学校が大好き。
学校では色々な体験をさせてくれるからです。
でも、高校まででそれは終わり。
高校を卒業しても、障がい者枠で働けるような人はごくわずか。
ほとんどの子供は、残りの人生は施設でただ一日が過ぎるのを待つだけなのです。
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