最近、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』という本を読んだ。
図書館で見つけた時、「聞いたことある題名だな」と思っていたら、
芥川賞を受賞していた。
面白かった。
そして、考えさせられた。
現代社会における『普通』とは何かを問いかける内容。
主人公の古倉恵子は結婚も恋愛もせず、就職もせず、コンビニで18年もバイトを続けている。
彼女はその状態に満足していて、コンビニで真面目に働いている。
でも、周囲はそれを許さない。
妹や同年代の女友達は、結婚して子供をもつこと、正社員として働くことを強要する。
初めて会った人から、「何でその年でバイト?」「何で結婚しないの?」と批判される。
でも、本人はなぜこの状態がダメなのかが理解できない。
そんな中、白羽という男が登場。
白羽もまた、就職活動に失敗し、結婚できず、しかも無職で金に困っている。
恵子に同棲を持ち掛け、女性に寄生して生き延びようとする自己中心的な男。
一般的なハッピーエンドとはいえない結末を迎える本書。
現代社会の同調圧力についても考えさせられる内容。
学校を休まず卒業して、就職して、真面目に働いて、結婚して、子供を持って、マイホームやマイカーを手に入れる。
そういういわゆる『普通』の人生から少しでも外れると、他人は攻撃してくる。
「何で結婚しないの?」
結婚しても子供がいないと、
「子供はまだ?」
なぜ、他人は人の人生に土足で踏み込んでくるのだろう。
『普通』であることがそんなに大切なのか?
そういうことを考えさせる本。
自分自身もわりと『普通』の人生を送ってきた。
『普通』に縛られず、自分自身の幸せを見つける勇気を持つことは大切。
だけど、難しい。
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