夏休みが来るといつも思う。
子供たちがまだ小さかった頃。
フルタイムの仕事をしていて、休みは日曜日しかなかった。
子供たちは毎日お弁当を持って学童保育に行っていた。
一言の文句も言わず、2人とも通っていた。
あの頃は毎日があわただしく、毎日が戦争のように過ぎていった。
早く大きくなってほしい。
手が離れてほしい。
そんなことを何度も思った。
けれど、いつの間にか子供たちは大きくなり、巣立ち、それぞれの場所で暮らしている、
2人でケンカする声も、「お母さん」と呼ぶ声も、もうない。
今の仕事になって、夏休みはたっぷりある。
今だったら、子供たちと遊んでやれたのに。
一緒に料理をしたり、工作をしたり、どこかに出かけたり。
夏休みにしかできないことを一緒にやる時間が今ならある。
でも、時間があったとして、私は子供たちと遊んでやっただろうか。
小さな子供がいる母親は皆、一日中子供と一緒にいると気が狂いそうだと言う。
子供は学童保育に行かせて、自分は休んでゆっくりしていただろう。
過ぎてみなければ、子供との時間の大切さはわからないものなのかもしれない。
30年後にまさか、こんな後悔をするとは思わなかったあの頃。
夢の中でもいいから、あの頃に戻って、あの頃の子供たちに会いたい。

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